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BASS Pro Shop風?

  • NORI
  • 2016年6月25日
  • 読了時間: 4分

今回の依頼はこちら。

息子さんが使っているバスプロショップのロッドが3つにブチ折れてしまい、本人はかなり落ち込んでいるそう。。。

お父さんからのプレゼントとして、新しいトップウォーター用ロッドをこさえて欲しい!とのこと。

もとのロッドはピストルグリップが付いているのですが、近いうち本格的にチャンピオングリップに変えていきたいとの事で、フェルール仕上げでのオーダー。

さてさて、バスプロショップなら今回のコンセプトはこれしかないでしょ!!

・・・「アメリカンクラシック!!」

そういえばアメリカに行った時、バスプロショップのお店に行ったことがあります。こっちでいう釣具専門店という感じではなく、実際はスポーツ店という感じなんですよね。

1階が釣具とボート、スポーツウェアなどで、2階が銃を売っていました。ルアーや釣具の多さはというと、日本のキャスティングや上州屋の方がぜんぜん売り場面積は広くて、ルアーも豊富。

そもそも作りが荒いルアーが多くて、日本製のすごさがよくわかります。ちなみにジャッカルのワームやルアーが少し置いてあったのですが、日本と同じ値段なので、現地ブランドに比べると結構割高。

要するに、、、釣具は日本で買いましょう!!という事。

脱線しました。。。

もともとの竿は、素のブランクにクリアブラウンの塗装をかけて深みを出しているようで、そこにシルバーの縁取りとマルーン色のナイロンスレッドで構成されているデザイン。

全く別の雰囲気の竿でもどうかと思ったのですが、折れたロッドが甦ったという演出にしたいので、ネオバスプロショップな感じで、、、と。

暗めのレッドがメタリックレッドに変身!

シルバーのスレッドがゴールドに!

スレッドはクラシックの雰囲気が出せるよう、透けるナイロンスレッドを採用!

左がエポキシを塗布する前のナイロンスレッド、右がエポキシを塗った後のナイロンスレッド。ナイロンスレッドは色が沈み込んでガイドの足が見えるのが特徴です。

メタリックは塗装工程数が多くなり大変なのですが、出来上がりは高級感ある感じになるのでオススメです。なんだか写真はずいぶんオレンジに見えるなぁ。。左の写真が正しい色です。深いレッド色です。

いっそ黒と黄色のスレッドを巻いて、ガンダムのシャ○専用ロッドにしたら絶対カッコいいと昔から構想はあったのですが、それはまた次の機会に作ることにしましょう。。。

ガイドは富士のLNタイプです。黒ガイドで且つ先端は柔らかめにしたいので、シングルフットガイドで、というご要望。ガイドを探してみると1セットだけシングルフットの黒ガイドセットが出てきました。

ゴールドメタリックの縁取りに、チャコール色のスレッドでガイドを巻きます。一般的なロッドビルディングの巻き方だと、ゴールドを巻いてその上からチャコールのメインスレッドをかぶせて巻きこむので、エポキシを塗ってスレッドが透けると、メタリック部分のスレッドの巻きシロみたいなのが見えてしまいます。

通常はこれが正規のビルディング方法なのでこういうものなのですが、自分は少しでも綺麗に仕上げたい肌なので、巻きシロが見えないように縁取りだけで一度スレッドを切って固定してしまいます。(

右側の写真)

これにより工程の手数は増えてしまうのですが、綺麗に仕上げるためには手間は惜しめません。

今回は5ftで6ガイド使用。根元側2つはダブルフットです。

続いてバット巻きです。

ゴールド→チャコール→最後にピューターという灰色のメタリックでクロスラッピングデザインを引き締めます。

ネームを入れて、エポキシを盛っていくと、完成まであと少し。

そしてついに、、、完成です。

ブランクスルーではなく、フェルールをグリップに差し込んで使えるように改造してあります。

古き良きアメリカンテイストを醸し出す、渋さと高級感があふれるデザイン。

お子さんにはちょっとまだ早すぎるデザインかなぁ?渋さが分かるようになる年まで長く使っていただければ嬉しいです。

長さ:5.0ft

ガイド: 富士LN

カラー: メタリックレッド(艶あり)

スレッド: 縁取り

バット: クロスラップ3色

スタイル:アメリカンクラシック

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